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教養・歴史 書評

『縁食論』 藤原辰史著 ミシマ社 1700円

『縁食論』 藤原辰史著 ミシマ社 1700円

 誰もが温かい食事でお腹(なか)を満たせる無料食堂がそこかしこに設けられていたら――。食と農業をテーマとする歴史学者はこれを「縁食」と名付け、7年にわたって論考をつむいできた。独り食べる孤食ではなく、共に食べなければならないという圧力にも陥らない、つかの間の居心地。食の責任を家族から解放し、食材の調達から調理まで食のプロセスすべてに人が集う。いわば子ども食堂の拡大版だ。コロナ禍の先、元に戻るのではない未来を示している。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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