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教養・歴史 書評

『医療の外れで』 木村映里著 晶文社 1600円

『医療の外れで』 木村映里著 晶文社 1600円

 性的少数者にシングルマザー、風俗で働く人、生活保護受給者……。医療とは、誰でも苦しいときに受けられるものであるはずが、社会から排除されがちな人々は医療者の心ない対応に傷つき、遠ざかる。仕事に就いて6年目の看護師が、負荷の高い現場とプライベートでの出会い、自身の傷多き人生を行き来しながら、医療者と患者双方の思いの背景を丹念に綴った。感情にも正しさにも寄りかからず考え続ける姿勢は、社会の分断をとどめる錨(いかり)だ。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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