教養・歴史書評

『リープフロッグ 逆転勝ちの経済学』 野口悠紀雄著 文春新書 900円

『リープフロッグ 逆転勝ちの経済学』 野口悠紀雄著 文春新書 900円

 後発国が急激に発展、カエルが跳ぶように先進国を追い抜く「リープフロッグ」。世界史はこうした大逆転の連続だったと著者は指摘する。例えば中国は銀行のシステムが未発達で偽札が横行していたからこそ、電子マネーが一気に普及。欧州最貧国だったアイルランドはインターネットの登場など環境変化に対応しIT企業が集積、米国を上回る豊かさを達成した。日本も努力を怠らなければ逆転勝ちは可能と鼓舞するが、実現は容易ではなさそうだ。(W)

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崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

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