教養・歴史書評

『経済学の堕落を撃つ』 中山智香子著 講談社現代新書 1000円

『経済学の堕落を撃つ』 中山智香子著 講談社現代新書 1000円

 堕落とは穏やかでないが、批判は明快だ。人間が価値を選び取りながら生きることを支えるはずの経済学が、価値観から中立を装う“科学”に変貌した点を突く。新自由主義の自由とは価値ではなく、効率的な手段に過ぎない。140年の変遷をたどるうえで軸に置いたのはカール・ポランニー。自由主義とマルクス主義の両方を摂取しつつ距離を置いた人物だ。MMT(現代貨幣理論)やピケティなど直近の議論も含め、多方面の論者を見取り図に位置づけた。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

7月12日号

止まらないインフレ 資源ショック20 衝撃は石油危機に匹敵 「資源小国」日本の正念場 ■荒木 涼子/和田 肇24 原油の行方 2次制裁発動なら記録的高騰へ ■原田 大輔27 中国・インド “ロシアに冷淡”な資源輸入国 ■和田 肇29 戦略物資 EVや再エネの普及に必須の「銅」 ■片瀬 裕文30 天然 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事