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教養・歴史 書評

『堕ちたバンカー 國重惇史の告白』 児玉博著 小学館 1800円

『堕ちたバンカー 國重惇史の告白』 児玉博著 小学館 1800円

 旧住友銀行でバブル期に政官財の要人へ食い込み、収益拡大で成果を上げ将来の頭取候補と呼ばれた國重惇史氏。その活躍と凋落(ちょうらく)の姿を克明に追った。銀行が翻弄(ほんろう)された平和相互銀行事件やイトマン事件では黒幕の闇勢力と対峙(たいじ)し、検察や日銀も動かすなど混乱の収拾に貢献。不祥事で組織を追われた後は楽天幹部として急成長を支えたが女性問題で挫折、今は孤独な生活を送る。銀行の盛衰を象徴するかのような衝撃的な半生が強く印象に残る。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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