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教養・歴史 書評

『生物多様性を問いなおす』 高橋進著 ちくま新書 880円

『生物多様性を問いなおす』 高橋進著 ちくま新書 880円

 ニホンオオカミの絶滅により天敵が消えた結果、ニホンジカが高山植物など貴重な植生を消滅させた例を挙げ、多様な生物の存続が不可欠と著者は論ずる。先進国が途上国の生物資源を収奪してきた歴史も詳述している。世界中に派遣された英国の「プラントハンター」の存在やオランダの富の源泉だったチョウジ貿易の争奪戦、アマゾンから密輸出したゴムの種子を英国が東南アジアで植えて成功させた話など、ディテールがよく調べられていて面白い。(T)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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