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教養・歴史 書評

『パンデミックは資本主義をどう変えるか』 ロベール・ボワイエ著 藤原書店 3000円

『パンデミックは資本主義をどう変えるか』 ロベール・ボワイエ著 藤原書店 3000円

 コロナ禍は、アジアより欧州や北米で大きく被害を出している。本書は、賃金や社会保障費などを、政府のみならず社会全体で調整を図るべきと主張する「レギュラシオン理論」の提唱者の一人による緊急出版。規制緩和や自由貿易を掲げた新自由主義は世界に格差拡大と貧困をもたらして失墜し、今回のパンデミックで世界経済は混乱の極みにある。そんな状況の中、国家を、国際関係を、ユーロの行方を問い、未来の資本主義に向けた分析と提言が示される。(K)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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