教養・歴史書評

『「低度」外国人材』 安田峰俊著 KADOKAWA 1800円

『「低度」外国人材』 安田峰俊著 KADOKAWA 1800円

 留学生や技能実習生として来日し、低賃金で過酷な労働に従事する外国人。弱者として描かれがちな彼らの実像をルポライターが捉えた。コロナ下のモスクやベトナムの故郷まで追い、時に同居する密着ぶりだ。逃亡して稼ぐ人もいれば、搾取する側に回る人もいる。中国が多かったが、いまやアジア各地から判断力や権利意識の弱い希望者が送り込まれる。自らを「使い捨ての道具」と揶揄(やゆ)する彼らを日本は食い物にしつつ沈んでゆくのだと突きつけられる。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事