教養・歴史 書評 『歴史のなかの地震・噴火』 加納靖之、杉森玲子、榎原雅治、佐竹健治著 東京大学出版会 2600円 2021年4月2日 『歴史のなかの地震・噴火』 加納靖之、杉森玲子、榎原雅治、佐竹健治著 東京大学出版会 2600円 今年に入ってからも福島県沖や宮城県沖を震源とする大きな地震が続くが、これらは2011年の東日本大震災の余震であるという。本書は、歴史上の地震と噴火を読み解くことで何が見えてくるかを考え、未来に備えようという試みだ。東京大学の史料編纂(へんさん)所と地震研究所の専門家がチームを組み、地震学と歴史学の双方からアプローチしている。図やグラフ、データも豊富に投入し、過去の災害から学ぶことの大切さを訴える。(K) 前の記事 賛否両論の「MMT」一体どこが間違っているのか? アメリカで話題のMMT批判本を読み解く 次の記事 3月18~24日(ノンフィクション/新書) 文字サイズ 小中大 印刷