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教養・歴史 書評

『家族と国家は共謀する』 信田さよ子著 角川新書 900円

『家族と国家は共謀する』 信田さよ子著 角川新書 900円

 家族の関係は愛情やきずなで語られがちだが、支配や権力といった政治の言葉によって解釈されると様相が変わる。カウンセラーである著者は、40年以上にわたりDV(家庭内暴力)、虐待などの問題に接してきた。旧日本軍兵士が戦後、軍内部で受けたリンチなどがトラウマとなり、家族内での暴力に転じたが、長く見過ごされてきたことが問題の根を深くした。DVや虐待などに抵抗するには、自分自身を被害者であると認めることから始まると著者は説く。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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