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教養・歴史 書評

『絶望死 労働者階級の命を奪う「病」』 ニコラス・D・クリストフ、シェリル・ウーダン著 朝日新聞出版 2200円

『絶望死 労働者階級の命を奪う「病」』 ニコラス・D・クリストフ、シェリル・ウーダン著 朝日新聞出版 2200円

 世界で平均寿命が伸びるなか、米国では近年縮んでいる。死に導くのは薬物にアルコール、自殺だ。ジャーナリスト夫妻がその実態を描く。故郷の田舎町で同級生たちのその後を追うと、多くがこれらで苦しむか、既に死亡していた。著者は自己責任論に抗し、原因は社会構造だと示す。処方鎮痛薬が薬物中毒を助長し、民営刑務所への長期収監が再起を阻む。崩壊した家庭で育った子が困難に陥りやすい様は過酷で、取るべき政策として第一に教育を挙げる。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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