新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『大学は何処へ 未来への設計』 吉見俊哉著 岩波新書 990円

『大学は何処へ 未来への設計』 吉見俊哉著 岩波新書 990円

 東日本大震災の起きた2011年に上梓(じょうし)され、大学の理念を改めて問い直した著者の『大学とは何か』はロングセラーとなった。そこから10年。本書はコロナ禍でその脆弱(ぜいじゃく)さが白日の下にさらされることになった大学の危機を問う姉妹編である。「大学はもう疲れ果てている」と見る著者は、疲弊の根源を探り、キャンパスは本当に必要か、9月入学案は功を奏したのか、日本の大学にはなぜこれほど個性がなく均質なのかなど、厳しく問うていく。(K)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事