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教養・歴史 書評

『農の原理の史的研究』 藤原辰史著 創元社 3850円

『農の原理の史的研究』 藤原辰史著 創元社 3850円

 日独露9人の農学者の思想と行動をひもとき、農業をめぐる二つの相反する思想を浮かび上がらせる。一つは効率的な食糧生産を目指す合理化で、行き着く先は自然の束縛から離れた植物工場に培養肉だ。もう一方は自然に根ざした人間本来の生活と共にある農業で、反資本主義の旗印となる。この二つの思想を絡めて農学者たちが推進したのが満州移民。ナチス研究で知られる筆者が、ナチスの農業政策に満州移民政策がどう学んだかを論じる章が目をひく。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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