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教養・歴史 書評

『全員悪人』 村井理子著 CCCメディアハウス 1540円

『全員悪人』 村井理子著 CCCメディアハウス 1540円

 見知らぬ女が家に入り、キッチンを占拠している。叱ってくるばかりの夫はまるで別人。健康なのに病院に連れていかれ質問攻めに……。認知症の義母の目線で日々の出来事を描いた本書を読むと、一見つじつまの合わない困った言動が、本人にしてみれば分からないなかで断片的な材料をつなぎ合わせて状況を認識しているのだと捉えられる。本人の戸惑いや不安、焦りを思うとやるせない。そこにつけ込む本物の悪人も。老いた人が増えるなか必読だ。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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