週刊エコノミスト Onlineキリンを作った男・前田仁

大ヒット商品の秘密は「暗黒舞踏」? 「一番搾り」を生んだ伝説のマーケターの「特異な思考法」の正体

前田仁が親しかった舞踏家の田中泯(たなかみん)。前田の長男佑介(1984年生まれ)は、子供時代に田中が山梨県に開いた身体気象農場で農作業を体験。家族ぐるみで交流した。(写真は1997年1月17日の阪神大震災追悼式で撮影)
前田仁が親しかった舞踏家の田中泯(たなかみん)。前田の長男佑介(1984年生まれ)は、子供時代に田中が山梨県に開いた身体気象農場で農作業を体験。家族ぐるみで交流した。(写真は1997年1月17日の阪神大震災追悼式で撮影)

ビール「一番搾り」、缶チューハイ「氷結」、発泡酒「淡麗」など、キリンの主力商品を開発した前田仁(ひとし・1950~2020)。

今では知る人ぞ知る存在かもしれない。だが、特にキリン関係者の間では「伝説のマーケター」として語り継がれる、商品開発の巨人だ。

出世に対する矛盾した態度

「仁(じん)さんは、自分の出世を考えなかった」

前田より8期後輩の望月寿城(現在は漫画家のしりあがり寿)をはじめ、前田を知るキリン関係者はこう口を揃える。

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