打倒「スーパードライ」！キリンVSアサヒの大戦争が勃発

キリン「一番搾り」の開発は、1989年１月に始まった。

開発を担当したのは、新商品開発を専門とするマーケティング部の第６チーム。そのリーダーに当時39歳だった前田仁が就いた。

ライバルのアサヒは、87年３月に「スーパードライ」を発売していた。

それから２年が経っても、「スーパードライ」の勢いは衰えを見せていなかった。キリンとしては、何としてでも「スーパードライ」の勢いを食い止める必要があった。

そのための新商品として開発がスタートしたのが「一番搾り」だった。