教養・歴史 書評 『パッケージツアーの文化誌』 吉田春生著 草思社 2420円 2021年7月2日 『パッケージツアーの文化誌』 吉田春生著 草思社 2420円 パッケージツアーといえば、自力でプランを立てられない人向けの旅行商品として軽く見られる傾向があり、これまでほとんど言及される機会がなかった。しかし日本交通公社(現JTB)に20年勤務し、旅の文化について多数の著作もある著者は、そこに独自の創意工夫の歴史を読む。日本人の旅行がいかに安全に大衆化され、どんな経験を提供してきたのか。これまでどんなヒット企画があったのか。新型コロナウイルス禍以降のツアーのあり方も展望する。(K) 前の記事 6月10~16日(ビジネス/ノンフィクション) 次の記事 中国 「新時期文学」への想い=辻康吾 文字サイズ 小中大 印刷