教養・歴史 書評 『中国のCASE革命』 湯進(タンジン)著 日本経済新聞出版 2200円 湯進氏・みずほ銀行ビジネスソリューション部 上席主任研究員、上海工程技術大学客員教授 2021年7月9日 『中国のCASE革命』 湯進(タンジン)著 日本経済新聞出版 2200円 中国は今や「移動ビジネス」の未来を左右する存在だ。現地でテスラのEVが躍進し、巨大な電池メーカーが誕生した理由も「CASE革命」をひもとけば見えてくる。中国がこの革命に懸けるのは、技術覇権に不可欠な国際標準を奪取する好機だからだ。本書は低価格EVから自動運転、スマートシティーまで今後主戦場となる分野における中国企業の戦略を紹介。その圧倒的なスケールとスピードを直視しない限り、日本は中国の後塵(こうじん)を拝するであろう。(O) 前の記事 6月17~23日(ビジネス/新書) 次の記事 7月1~7日(ビジネス/フィクション) 文字サイズ 小中大 印刷