教養・歴史 書評 『霞が関のリアル』 NHK取材班著 岩波書店 1980円 2021年7月30日 『霞が関のリアル』 NHK取材班著 岩波書店 1980円 長時間労働が常態化する中央省庁で疲弊し、悩む官僚たちの現実に迫ったNHKの意欲的取材を書籍化。新型コロナウイルス感染症への対応に追われ、妊娠中の職員が深夜3時過ぎまで勤務。万が一の時に家族が困窮しないようこっそり自分の保険金額を上げたという切ない声も。精神を病む人、退職する人が続出し、まさに政策遂行が危機に立たされている。その背景にある国会対応などの構造的課題も浮き彫りに。今後も取材継続を強く希望したい。(W) 前の記事 7月8~14日(ビジネス/ノンフィクション) 次の記事 レンタル文化が消える…… 最大手トップカルチャーが撤退=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷