教養・歴史 書評 『ケアとは何か』 村上靖彦著 中公新書 924円 2021年7月30日 『ケアとは何か』 村上靖彦著 中公新書 924円 看護に介護、子育て支援。職種や場所の異なるこれらを、苦痛や逆境に置かれた人を支える営みである「ケア」と捉え、分野を横断して本質を掘り下げた。SOSを出せない人が発するかすかなサインを感じ取る。答えのない問い(どうしてこの子が死ななければならないの?)を聞く。受け止めることがケアの核にある。物議を醸した人生会議も、延命治療について判断を促すものではなく、人生で何が大切か、本人の小さな願いをかなえるきっかけとなる。(A) 前の記事 7月8~14日(ビジネス/ノンフィクション) 次の記事 レンタル文化が消える…… 最大手トップカルチャーが撤退=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷