教養・歴史 書評 『超空気支配社会』 辻田真佐憲著 文春新書 1012円 2021年7月30日 『超空気支配社会』 辻田真佐憲著 文春新書 1012円 いまやあらゆるSNSが極論同士の激突の場となり、炎上が常態化している。ほとんどの利用者が息苦しさを感じているはずだが、それもそのはず、空間を制圧しているのは「空気」であると著者は言う。なぜこうなってしまったのか。著者は、東京五輪、コロナ自粛という2大同調圧力について分析し、愛国教育など「戦前っぽいもの」の復活に対し歴史認識をアップデートする必要を語る。そして「健全な中間」をめざし、総合的な知性の獲得に期待を寄せる。(K) 前の記事 7月8~14日(ビジネス/ノンフィクション) 次の記事 レンタル文化が消える…… 最大手トップカルチャーが撤退=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷