教養・歴史 書評 『新たな医療危機を超えて』 真野俊樹著 日本評論社 2090円 2021年8月20日 『新たな医療危機を超えて』 真野俊樹著 日本評論社 2090円 著者は内科医および産業医であると同時に大学のビジネススクールで医療マネジメントを教えている。本書は副題にあるように、未来を「医学×経済」の視点で見据えた本である。著者は、とかく批判されがちな「規格大量生産」について一定の成果を認める。医療においてそれは、厚生労働省主導の下で「安く、良い医療」として高水準の医療体制を維持してきたのだと。その上であらためてコロナ後の病院経営やIT化との関わりなどを詳細に論じる。(K) 前の記事 『ケア宣言 相互依存の政治へ』 ケア・コレクティヴ著 大月書店 2420円 次の記事 待ったなしの危機感? 急展開する出版流通改革=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷