教養・歴史書評

『サイバースパイが日本を破壊する』 井上久男著 ビジネス社 1650円

『サイバースパイが日本を破壊する』 井上久男著 ビジネス社 1650円

 米中新冷戦における経済安全保障がテーマ。安保を米国に依存しつつ、経済は中国抜きでは成り立たない日本だが、いまやネット空間から企業活動までのあらゆる日常で「軍事領域」が拡大し、軍民一体で攻撃を仕掛ける中国への対抗が必要だと強調する。サイバー攻撃で露呈した日本企業のずさんな管理に触れた箇所を読むと、リスク管理の要諦は「性悪説」の思想だと痛感する。ただ、よそ者に厳しく身内に甘い日本人には不可能な要求かもしれない。(H)

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崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

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