教養・歴史 書評 『六方よし経営』 藻谷ゆかり著 日経BP 1540円 2021年8月20日 『六方よし経営』 藻谷ゆかり著 日経BP 1540円 売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」は近江商人の精神を表す言葉として知られるが、今の時代の経営には「作り手」「地球」「未来」を加えた「六方よし」が必要だと著者は指摘。その実践を地方の小さな会社14事例に見いだす。各事例で「六方よし」に至るプロセスが示唆に富む。伝統技術や地場産品、人材といった地域資源を掘り起こし、新たな切り口で価値を加えるからこそ、六方のどこかに負担を押し付けることなく経営が成り立っている。(A) 前の記事 『ケア宣言 相互依存の政治へ』 ケア・コレクティヴ著 大月書店 2420円 次の記事 待ったなしの危機感? 急展開する出版流通改革=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷