新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『日本金融百年史』 横山和輝著 ちくま新書 1100円

『日本金融百年史』 横山和輝著 ちくま新書 1100円

 1920年代に起きた金融恐慌への対処は、平成のバブル崩壊と金融危機、それに続く経済停滞への政策対応でしばしば参照された。最たるものが高橋是清財政の成功であり、現在の異次元金融緩和の根拠ともなった。本書は、歴史の教訓と称する後世の言説が、時に成功や失敗の原因を一面的に捉えたものに過ぎないことを浮き彫りにする。統計分析であっても推定や解釈が伴う。歴史に学べと言われるが、大事なのはむしろ歴史に誤って学ばないことなのだ。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事