「責任を取れるリーダー」がなぜ必要なのか 「キリンの天皇」ひっくり返した経営会議の中身
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あっけないほどの圧勝
「これでは勝てません。スーパードライを止める大型定番商品をつくるのが、僕たちの目的だったはずです!」
前田仁(ひとし・1950年~2020年)チームの「一番搾り麦汁ビール」か、企画部とマッキンゼー混成チームの新商品か。
どちらを商品化するかを決める経営会議から、前田が戻ってきた。
その前田に、いつになく激しい調子で噛みついたのが、舟渡知彦だった。
名古屋工場の醸造技術者だった舟渡は当初、一番搾り麦汁だけでつくるビールに反発していた。
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週刊エコノミスト
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