教養・歴史 書評 『森林で日本は蘇る』 白井裕子著 新潮新書 792円 2021年9月3日 『森林で日本は蘇る』 白井裕子著 新潮新書 792円 世界最古の木造建築(法隆寺)を有し、多様性に富んだ森林資源を持つ日本。世界がうらやむ豊かな宝がありながら、国はまったく生かすことができていないという。創意あふれる木造建築を作ってきた「伝統木造」は建築基準法の「仕様規定」で認められず、いっぽうで欧州のマネをして、高温多湿な日本に不向きなバイオマス発電を導入しようとしている。そしていつのまにか森林環境税まで創設……。著者はこれらの問題点をつぶさに検証し、告発する。(K) 前の記事 『ビジネススキル図鑑』 堀公俊著 日本経済新聞出版 2420円 次の記事 元「ニューヨーク・タイムズ」東京支局長が「日本の愛国」を分析=孫崎享 文字サイズ 小中大 印刷