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教養・歴史 書評

『農業消滅』 鈴木宣弘著 平凡社新書 968円

『農業消滅』 鈴木宣弘著 平凡社新書 968円

 規制緩和の徹底で日本の食料関連の市場規模は、この30年で1.5倍に膨張した。ところが食料自給率は38%と低く、農家の総収入も13.5兆円から10.5兆円まで落ち込んでいる。著者は、協同組合や共助組織の下に結集し、市民と連携して暮らしを守ってきた日本の農業の原点を見直し、消費者との双方向ネットワークの強化に努めるべきと主張する。そして有機需要の世界潮流を意識して農水省が打ち出した「みどりの食料システム戦略」に期待を寄せる。(K)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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