「トップが腐れば会社は腐る」アサヒに猛追されながらも「キリンの天皇」の続投が決まった驚きの事情
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「キリンの天皇」続投が落とす影
「一番搾り」が発売された1990年、キリンには暗雲が漂っていた。
前年度のシェアは48・8%と、22年ぶりに50%を割った。商品のバリエーションでアサヒに対抗する「フルライン戦略」を打ち出し、次々に新商品を投入した89年だったが、その戦略は不発に終わっていた。
ビール業界はむしろ活況を呈していた。
84年から89年までの6年間で、ビール市場は22・7%も成長している。
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週刊エコノミスト
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