週刊エコノミスト Onlineキリンを作った男・前田仁

「安くてまずい」低価格プライベートブランド商品が日本に定着したヤバすぎる事情

ベルギーの輸入ビールをプライベートブランドで投入し、ビール業界で価格破壊を起こした中内功ダイエー会長兼社長1998年1月9日撮影
ベルギーの輸入ビールをプライベートブランドで投入し、ビール業界で価格破壊を起こした中内功ダイエー会長兼社長1998年1月9日撮影

ビール業界の「既得権益」

1990年代、ビール業界は大変動の真っ只中にあった。

太平洋戦争開戦前夜の1938年に免許制になって以来、ビールは販売免許を持つ酒販店が独占販売していた。

しかも定価販売が義務付けられ、値引き販売はできなかった。

こうしたガチガチの規制によって守られたビール業界では、メーカー、卸、小売りの三者が、限られた利益を分けあう構造が定着していた。

利益の取り分は、メーカー、卸、小売りが「7対1対2」の割合だった。これが建値(たてね)制と呼ばれる仕組みである。

残り4520文字(全文4755文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

2月7日号

賃上げサバイバル16 大企業中心の賃上げブーム 中小の7割は「予定なし」 ■村田 晋一郎19 インタビュー 後藤茂之 経済再生担当大臣 賃上げは生産性向上と一体 非正規雇用の正社員化を支援20 「賃上げ」の真実 正社員中心主義脱却へ ■水町 勇一郎22 賃上げの処方箋 「物価・賃金は上がるもの」へ意 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事