教養・歴史 書評 『老人支配国家 日本の危機』 エマニュエル・トッド著 文春新書 935円 2021年12月3日 『老人支配国家 日本の危機』 エマニュエル・トッド著 文春新書 935円 ドナルド・トランプの米大統領当選や英国のEU離脱などの予測を次々に的中させ、「予言者」と言われる著者。日本の現状にも精通したその認識がいま最も危惧するのは「日本型家族」だという。日本社会を作ってきた「直系家族(長子相続)」という家族構造は、高齢者を敬う美徳の陰で出世率の低さに対して無力であり、これが国家存亡の危機を招きかねない。その対応策として、「日本人になりたい外国人」の受け入れなど、大胆な具体案を示す。(K) 前の記事 11月4~10日(ビジネス/新書) 次の記事 紙の本も導入検討すべし。価格の変化で需要喚起される動き=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷