「生ビール」は実は生ではなかった? 日本人が知らない「ビールの真実」
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「熱処理ビール」の正体
「日本で売られているビールは、大別して『生ビール』と、『熱処理ビール』の2種類があります。ただ、実はその差は、ほんの僅(わず)かなんです」
キリン技術部門の元幹部が、このように教えてくれた。
「『熱処理ビール』の『熱処理』とは、ルイ・パスツールが発見した低温殺菌法のことを指します。
ビールやワイン、清酒といった醸造酒は、酵母や乳酸菌の働きによって作られています。
ただ醸造酒の出荷前には60℃のお湯に30分ほど浸けて、酵母や乳酸菌を殺菌しているのです。そのほうがより長持ちするからです」
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週刊エコノミスト
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