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教養・歴史 書評

『金融庁戦記』 大鹿靖明著 講談社 1980円

『金融庁戦記』 大鹿靖明著 講談社 1980円

「霞が関のジローラモ」の異名を持つ元金融庁キャリア官僚の佐々木清隆氏の金融事件簿。バブル経済崩壊で巨額の財テク損失を負った日本企業を外資系金融機関が損失先送り商品で食い物にした。英語に堪能な佐々木氏が、外資系金融機関の母国に乗り込み、不正を追及していく姿は痛快だ。2011年のオリンパスの粉飾決算事件では、金融当局が1999年に同社の「飛ばし」を把握していたが、行政の縦割りの壁に阻まれたことも告白。本書から学べる教訓は多い。(I)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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