消費者はなぜ「安物」を嫌うのか……キリン「淡麗」開発秘話
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「天才」の帰還
たった4カ月で、開発が難航する発泡酒の新商品を開発する――
そんな難題に答えを出せるのは、「あの男」しかいなかった。
中期経営計画発表直後の97年9月末。
キリン社長の佐藤は、前田仁を子会社のキリンシーグラムから呼び戻した。
「一番搾り」の大ヒットという実績を買った佐藤は、発泡酒の商品開発を急ぐため、前田に賭けたのである。
前田仁はキリンビールのマーケティング本部商品開発部長に就任する。
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週刊エコノミスト
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