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教養・歴史 書評

『賃労働の系譜学』 今野晴貴著 青土社 2420円

『賃労働の系譜学』 今野晴貴著 青土社 2420円

「ブラック企業」に「ブラックバイト」と人を使いつぶす雇用のあり方に対抗する労働運動を主導してきた著者は、資本主義の歴史的経緯を捉え、労働、労働運動がどう変遷してきたかを描く。賃労働が製造業からサービス業、ケアへと広がるなかで拡大したブラック企業とは、「賃労働に労働者を規律化させる」存在だという。労働運動とは本来、資本主義の侵食に抗するものだが、企業別組合が主体の日本では機能が弱い。本書はさらにAI時代の労働運動まで見通す。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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