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教養・歴史 書評

『環境経済学』 スティーヴン・スミス著 白水社 2090円

『環境経済学』 スティーヴン・スミス著 白水社 2090円

 当初は汚染、最近は気候変動。経済活動が引き起こす環境問題に政策はどう対処できるか。経済学の観点から政策の枠組みを整理し、経緯をたどる。ベースには環境改善にかかる費用と、対策によって得られる便益を比較する考え方があり、具体例が市場メカニズムを利用した環境税と排出権取引だ。被害を被る人と対策すべき人が異なる点に対して交渉の論理が見いだされてきた。国際的な合意形成にもつながる論点が豊富で、環境問題を考える基本書だ。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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