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教養・歴史 書評

『柔術狂時代』 藪耕太郎著 朝日選書 1870円

『柔術狂時代』 藪耕太郎著 朝日選書 1870円

 柔道のルーツとなった柔術は20世紀初頭、米国をはじめ世界各地で熱烈なブームを巻き起こした。その時代背景と実相を膨大な資料から読み解く。米国では日本人柔術家がボクサーと対決する異種格闘技試合が人気を博し、武術だけでなく健康や美容の手段として注目された。しかし、日露戦争で勝利したことを契機に日本は米国への脅威となり、柔術の受け止め方は好意から敵意へ一変。歴史に翻弄(ほんろう)された伝統文化の姿は悲しいが興味深くもある。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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