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教養・歴史 書評

『失われた時、盗まれた国』 増田幸弘著 作品社 2640円

『失われた時、盗まれた国』 増田幸弘著 作品社 2640円

 2000年前後から為替市場を動かす存在として個人投資家が注目された。本書はFX (外国為替証拠金取引)をブームに仕立てた笹子善充氏の一代記。都市銀行で信用を逆手にとった商品販売に限界を感じ、為替ブローカーに転身。為替会社を渡り歩くも電子化でブローカーが不要に。設立の中核となったFX会社が上場する手前で経営から排除され、香港へ。空気に流されず時代を泳いだ人物の視点でバブル期以降の日本金融界を捉えており、内幕が興味深い。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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