教養・歴史書評

『日本農業改造論』 神門善久著 ミネルヴァ書房 3080円

『日本農業改造論』 神門善久著 ミネルヴァ書房 3080円

 研究者である著者は各地の農場に足しげく通う。農業者の話を聞くことが主眼ではない。農地を、作物や家畜の様子を観察する。そして、農業を通じて社会を観察する。メディアで農業が成長産業だともてはやされ、新規就農に輸出拡大と耳に心地よい論が躍る現状を批判。同時に、各地で光る農業者を紹介し、理想の将来像を描く。彼らは栽培技能を磨き、自然と市場の変化に対応する。優れた農業が環境負荷の低減と経営を両立していることは希望だ。(A)

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