教養・歴史 書評 『日本農業改造論』 神門善久著 ミネルヴァ書房 3080円 2022年4月29日 『日本農業改造論』 神門善久著 ミネルヴァ書房 3080円 研究者である著者は各地の農場に足しげく通う。農業者の話を聞くことが主眼ではない。農地を、作物や家畜の様子を観察する。そして、農業を通じて社会を観察する。メディアで農業が成長産業だともてはやされ、新規就農に輸出拡大と耳に心地よい論が躍る現状を批判。同時に、各地で光る農業者を紹介し、理想の将来像を描く。彼らは栽培技能を磨き、自然と市場の変化に対応する。優れた農業が環境負荷の低減と経営を両立していることは希望だ。(A) 前の記事 3月31~4月6日(ビジネス/ノンフィクション) 次の記事 書店が「ショールーム化」? 店頭で電子書籍販売実験スタート=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷