教養・歴史書評

『日本近代社会史』 松沢裕作著 有斐閣 2640円

『日本近代社会史』 松沢裕作著 有斐閣 2640円

 明治維新以降、日本は急速に近代化した。それは人々の関係性の変化でもあった。本書は、人々が市場を通じてモノを売買することで成り立つ社会が形成される様を描く。戸籍や税の制度改革は必然かつ偶発的に行われ、身分制に基づく秩序が無計画に崩壊していった。農村で稲作に従事する点は同じでも、農家は市場に放り出されたのだ。村が相互扶助の組織から「抜け駆け可能な社会集団」へ変貌した厳しさにおののくが、今に通じる心性だと気づく。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

2月14日号

どうする?どうなる?日銀大検証16 岸田政権「インフレ抑制」へ 10年ぶり総裁交代で緩和修正 ■浜田 健太郎19 インタビュー 軽部謙介 帝京大学教授・ジャーナリスト 日銀が甘くみた内閣の力 「安倍1強」に内部ひょう変21 「 ガラパゴス」日銀 市場機能をマヒさせた「看守」 低金利慣れの財政に大打撃 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事