教養・歴史書評

『森と木と建築の日本史』 海野聡著 岩波新書 990円

『森と木と建築の日本史』

海野聡著 岩波新書 990円

 豊かな森林に恵まれた日本では、その歴史と木の関係は切っても切り離せない。建築史家で文化財保存活動にも取り組む著者は、城や寺院などの木造建築が大量に作られた奈良時代をはじめ、利権化や樹種の使い分けが進んだ中世、頻繁に起きる大火で流通の仕方が変わった近世と、木の日本史を解説していく。そして現在も木の運搬には大きな困難があるが知られていないこと、さらに、不足する木材に対し森をどう再生させるかという課題に触れる。(K)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事