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教養・歴史 書評

『帝国日本のプロパガンダ』 貴志俊彦著 中公新書 924円

『帝国日本のプロパガンダ』 

貴志俊彦著 中公新書 924円

 日清戦争以降、日本は度重なる戦争で国土を拡張し総力戦に突入、敗北する。戦争熱を鼓舞するプロパガンダが50年の間、どう変遷したのかを研究者が総括する。カギになるのはビジュアルだ。当初は錦絵、やがて写真と映画がメインに。庶民は戦争を娯楽として享受した。1941年以降は検閲が強化され、報道は大本営発表のまま戦果を誇張。写真は姿を消した。戦争への道筋をたどるうえで人々の意識とメディアの変容を押さえることは必須だ。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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