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週刊エコノミスト Onlineロングインタビュー情熱人

人生の選択の幅を広げる 経営者でモデル、申真衣

「正解というのは自分で作るものだと思うんです」(代表を務めるGENDAの本社にて=東京・港区)撮影=武市公孝
「正解というのは自分で作るものだと思うんです」(代表を務めるGENDAの本社にて=東京・港区)撮影=武市公孝

申真衣 GENDA代表/54

 東大を卒業後、米金融大手のゴールドマン・サックスに新卒で入社した申さん。退社後は、エンターテインメント事業を展開する会社の代表や雑誌『VERY』の専属モデルとして活躍するなど、異色の経歴が女性の注目を集めている。(聞き手=斎藤信世・編集部)>>これまでの「ロングインタビュー 情熱人」はこちら

「若い女性には自分の選択に自信を持ってもらいたい」

── 子育て世代向け女性誌『VERY』(光文社)に登場して以降、20~30代の女性を中心に一気に人気が出ましたね。

申 モデル業については、私は素人です。『VERY』という雑誌は未就学児を持つ女性を主なターゲットにしていて、ファッションだけでなく、生活や考え方などを提案しているのですが、今までは私のような登場人物はいなかったらしいのです。私が登場することで、女性や母親の生き方の選択肢の幅を広げるきっかけになればいいなと思ってやっています。

── 具体的には、どのような選択肢を提案したいですか。

申 日本の社会特有なのかもしれないですが、「女性の生き方はこれが正解」みたいなものを、社会が枠にはめてきますよね。その昔は、「良妻賢母」という言葉があったり。ですが、本当はもっともっと自由なんだということを若い女性には伝えたいです。日本という国は、自分が社会の決められた枠にとらわれなければ、本当に自由で安全な国だと思うのです。ぜひ若い女性には、自分の選択に自信を持ってほしいと思います。

正解は自分で作るもの

── 申さんは外資系金融機関を経て、現在は経営者ですが、多様な生き方があっていいと思っているのですね。

申 現代は、「女性活躍」という言葉をよく聞きますよね。でも、働きたい人は働けばいいし、そうじゃない人はそうじゃなくてもいい。正解はなくて、正解というのは自分で作るものだと思うんです。

── 申さんご自身は、どのような家庭環境で育ったのですか。

申 私は姉が2歳半、妹が4歳半離れた3姉妹の真ん中として育ちました。母親は、自宅でピアノ教室をやっていたのですが、私たちが小さい頃は、子育てを最優先にしていました。父親は医者で、いわゆる「昔の父親」という感じでした。帰宅も遅く、週末はゴルフに行ったりしていたので、家庭の中で父親の存在があまり大きかったわけではありませんでした。

── 母親の子育て方針が、今の申さんの教育方針やキャリアに対する考え方に影響を与えているのですか。

申 母は私とは全然違うので、彼女のようにはできないですね。今、自分が子どもと向き合っていると、母がいかに偉大であったかを思い知ります。私の母は、どこまでも子どもに寄り添いますし、根気よく向き合ってくれました。また、何かを「やりなさい」と言われたことが一度もなく、ですので「勉強をしなさい」と言われたことも全くありませんでしたね。

── それでも、名門の四天王寺中学・高校に進学されましたよね。

申 実は、小学校1~2年生までは本当に勉強をしない子どもだったんです。夏休みの宿題も最初の1ページしかやらなかったり、また、決められたことをやったり、みんなと同じことをすることも非常に苦手でした。

 授業中も全く先生の話を聞かずに、ずっと『かいけつゾロリ』(ポプラ社)などの本を読んでいたり、完全にアウトローな子どもだったらしいです。ですので、友達もほとんどいなかったです。小学校3年生でクラス替えがあり、背も高かったことなどもあり学級委員長に選ばれたんです。そこで責任感が生まれ始めて、勉強も徐々にちゃんとやるようになりました。そういったことがきっかけで、姉も通っていた四天王寺に進学できました。

── 女子校については、近年はさまざまな議論がありますよね。

申 私は女子校で良かったと思っています。多感な時期に、ジェンダーバイアス(性差に対する偏見)から解放された環境で学べることが良かったですし、女子生徒しかいないので、それぞれの性質がより浮き彫りになりますよね。みんなが違うことは当たり前で、その中で自分がどんな人間であるかなどを考えることができる環境で、思春期を過…

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