教養・歴史 書評 『アフター・アベノミクス』 軽部謙介著 岩波新書 968円 2023年1月20日 『アフター・アベノミクス』 軽部謙介著 岩波新書 968円 故安倍晋三首相による異色の経済政策「アベノミクス」。その舞台裏を元ベテラン記者が内部資料や証言を基に検証するシリーズの最新作は、政策の軸足が金融緩和から財政支出に移っていく過程にスポットを当てた。金融に興味を失い財政へ傾斜する安倍氏とその流れに乗り発言を強める積極財政派の与党議員。歳出拡大圧力に劣勢が続く財務省と物価上昇目標に届かず焦る日銀。関係者の思惑と苦悩が混然とした実情を浮かび上がらせている。(W) 週刊エコノミスト2023年1月31日号掲載 『アフター・アベノミクス』 軽部謙介著 岩波新書 968円 前の記事 『武器としての国際人権』 藤田早苗著 集英社新書 1100円 次の記事 本の未来を問うハイブリッド型文学全集『小学館世界J文学館』登場 永江朗 文字サイズ 小中大 印刷