教養・歴史 書評

『16人16曲でわかる オペラの歴史』 加藤浩子著 平凡社新書 1100円

『16人16曲でわかる オペラの歴史』 加藤浩子著 平凡社新書 1100円

 モーツァルトの「フィガロの結婚」。ワーグナーの「ワルキューレ」。ビゼーの「カルメン」。これらオペラの名曲の数々とその作曲家を、全16人16章で紹介したぜいたくな一冊だ。イタリアのフィレンツェで宮廷芸術だったオペラが、圧倒的な経済力を誇るベネチアで商業芸術として大きく発展する過程や、貴族のパトロンが消えるのと入れ替わりに台頭した資産家と作曲家の関係など、オペラを通じた時代の金と権力のダイナミックな歴史が読める。(H)


週刊エコノミスト2023年2月14日号掲載

『16人16曲でわかる オペラの歴史』 加藤浩子著 平凡社新書 1100円

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