教養・歴史書評

『ドキュメント通貨失政』 西野智彦著 岩波書店 2750円

『ドキュメント通貨失政』 西野智彦著 岩波書店 2750円

 1971年に米国が突如ドルと金の交換を停止した「ニクソン・ショック」以降、日本経済は狂乱物価や円暴落、貿易赤字急拡大に襲われた。政府と日銀はなぜ混乱を回避できなかったのか。ベテラン経済記者が膨大な記録から半世紀前の当事者の発言や行動を再現。物価高騰が続く現代に生かせる教訓を探った。通貨政策を担う旧大蔵省と日銀のトップらが米国の攻勢や政治の思惑に押され、利上げなどの決断が遅れた失政ぶりが明かされる珠玉のルポ。(W)


週刊エコノミスト2023年3月7日号掲載

『ドキュメント通貨失政』 西野智彦著 岩波書店 2750円

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