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教養・歴史 書評

『人が働くのはお金のためか』 浜矩子著 青春新書 1210円

『人が働くのはお金のためか』 浜矩子著 青春新書 1210円

 経済活動は人間の営みだから、人を幸せにできなければ意味がない。著者が考える経済の基本だ。幸せと人々を結びつけるものが労働になる。若い人たちは働くことの意味に悩んでいる。労働観の歴史的変遷、金銭動機、自己実現などについて、現在の就職支援サイトの記述などを例に検証し、現代の労働がいかに資本家に支配されているかを説く。キリスト教の倫理、アダム・スミス、マルクスの理論も引きながら古代からの労働観の歴史にも迫る。(H)


週刊エコノミスト2023年3月7日号掲載

『人が働くのはお金のためか』 浜矩子著 青春新書 1210円

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