教養・歴史書評

『人が働くのはお金のためか』 浜矩子著 青春新書 1210円

『人が働くのはお金のためか』 浜矩子著 青春新書 1210円

 経済活動は人間の営みだから、人を幸せにできなければ意味がない。著者が考える経済の基本だ。幸せと人々を結びつけるものが労働になる。若い人たちは働くことの意味に悩んでいる。労働観の歴史的変遷、金銭動機、自己実現などについて、現在の就職支援サイトの記述などを例に検証し、現代の労働がいかに資本家に支配されているかを説く。キリスト教の倫理、アダム・スミス、マルクスの理論も引きながら古代からの労働観の歴史にも迫る。(H)


週刊エコノミスト2023年3月7日号掲載

『人が働くのはお金のためか』 浜矩子著 青春新書 1210円

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月6日号

上がる金&揺らぐドル 史上最高値への地殻変動16 米実質金利との逆相関 崩れた背景に中銀の買い ■村田 晋一郎/谷道 健太19 これで分かった! 「金」の基礎知識 Q&A ■池水 雄一 徹底展望 2023年末 金価格の見通し22 2300ドル 非民主的国家が買い増し 西側への不信で分断拡大 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事