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週刊エコノミスト Online 書評

『買い負ける日本』 坂口孝則著 幻冬舎新書 1034円

『買い負ける日本』 坂口孝則著 幻冬舎新書 1034円

 半導体やエネルギー、農産物などあらゆる分野で海外からの調達力が落ち、「買い負け」が顕著になっている。企業で長く原材料調達などに携わった専門家がそんな日本の惨状を明かす。大量に購入する中国などライバルに比べ、買う量は少なく意思決定も遅いのに品質にはうるさい。変化への対応力や柔軟性も乏しく、世界の中で日本は売る側にとって「メリットのない存在」に堕(お)ちているとの指摘に絶望的な気持ちになる。窮状打開のための提案が貴重だ。(W)


週刊エコノミスト2023年10月3日号掲載

『買い負ける日本』 坂口孝則著 幻冬舎新書 1034円

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