新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 書評

『硫黄島上陸』 酒井聡平著 講談社 1650円

『硫黄島上陸』 酒井聡平著 講談社 1650円

 太平洋戦争で日米両軍が衝突した小笠原諸島の硫黄島。日本人戦没者2万人超のうち、いまだに約1万人の遺骨が見つかっていない謎に迫ろうとした北海道新聞記者の執念の記録だ。時に現地へ赴き、日米の公文書を徹底して調べ、米軍が島に核兵器を配備していたことなどを発掘。遺骨調査の障害になっている事実を突き止める。日本政府が米国にそんたくして調査に消極的になっている可能性も指摘。悲惨な戦禍がまだ残ることにがくぜんとさせられる。(W)


週刊エコノミスト2023年10月10・17日合併号掲載

『硫黄島上陸』 酒井聡平著 講談社 1650円

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事