新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 書評

『翻訳に生きて死んで』 クォン・ナミ著 平凡社 2750円

『翻訳に生きて死んで』 クォン・ナミ著 平凡社 2750円

 韓国を代表する日本文学翻訳者が懸命に切り開いてきたキャリアを回顧したエッセーだ。20代にニート生活から脱出しようと始めた翻訳。初めて世に出た作品は出版社に別人の名義へ変えられ、その後も料金の安さや支払いの遅れに泣かされ、翻訳作品の企画書を作成しても編集者から反応が乏しいことに悩む。しかし、膨大な仕事をこなす真摯(しんし)な姿勢が次第に実を結び、出版社や読者の支持を獲得。日本の作家からも評価されるまでの歩みが爽快。(W)


週刊エコノミスト2024年6月4日号掲載

『翻訳に生きて死んで』 クォン・ナミ著 平凡社 2750円

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事